完成後のお住まい探訪

ご入居から3年1カ月後のご家族。

新築なのに増築箇所のある不思議な外観。和洋2つの顔を持つ“年代不詳”の家。

ご入居から3年1カ月後のご家族の様子。
I様ご夫婦。無垢の杉板を貼ったリビングに、掘りごたつ。
格納式の囲炉裏と丸窓。奧に酒棚のある憩いのスペース。実はここ、土間をイメージした玄関の一角。
吹き抜けから玄関を見下ろす。太い梁は古民家の風情そのもの。
風水の考え方を参考に、キッチンは日当たりのいい東側に。棚を設置せず、採光を最優先した。
階段下の納戸スペースは、ご主人の手によって書斎に大変身していました。
壁のコーナーを曲面にし、日常動線に配慮。空間にも変化が生まれています。
懐かしいトタン屋根は、耐久性に富んだガルバリウム鋼板で再現。見た目はレトロでも外断熱仕様で住宅性能は最新です。

暮らしてみてのご感想

 時計台のある家が同地に建ってはや3年、ハイカラな風貌は地域のランドマークとなりました。宅配便の運転手さんの中には、未だに教会や幼稚園など民間施設だと思って疑わない人がいるそうです。それもそのはず、昔懐かしい洋館の前に立ち、空を見上げれば、視界には時計台と風見鶏……。時代も場所も交錯してしまいそうな雰囲気は映画のワンシーンのようです。  「実はこの家、映画『となりのトトロ』に出てくるサツキとメイの家をイメージしました」とご主人。薄井工務店の担当者とおよそ2年間、たっぷり時間をかけてプランを煮詰めていった結果、和と洋2つの顔を持つ“年代不詳”の家が誕生することになったそうです。当時を振り返り、奥様はこう話します。  「当初、私たちが出した要望は、日常動線に配慮した使い勝手のよい家でした。担当者の方は打ち合わせの度に、私たち夫婦の希望や趣味趣向を引き出してくれました。その中で出てきた『トトロ』や『妖怪』といったキーワードを元に、具体化していったのが、和と洋が同居する家だったのです」  施主と工務店が、まるで物語を組み立てていくかのように、時には談笑を交えながら形にしていった唯一無二の家。ご主人は「この家はフェイクの塊。言うなれば『なんちゃってハウス』です」と楽しそうに話します。その意味とは、洋風の玄関から中に入ると、景色は一変し古民家の風情が漂うなど、敢えてちくはぐな感じを演出したとのこと。極めつけは和と洋が混在する建物外観で、瓦屋根の平屋部分は“増築”したイメージとか。新築住宅でありながら、最初から増築のエッセンスを盛り込むなど、“個性的”というありきたりの言葉では表現しきれません。それほどに奥深い魅力を放つ家となりました。

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